フリマは釣りに似ている
- Keiro Hattori
- 2016年7月18日
- 読了時間: 2分

最近、二回ほどフリマをした。品川のインターシティのフリマと大井競馬場のフリマである。フリマをしていると、あまりあたふたしない。私には極めてめずらしいことなのだが、ボーッとしている時間が長い。そして、そのボーッとしている感覚が、なんか気持ちがいいのだ。ピクニックをしているような感じ、いや、より近いのは釣りをしているような感じであろうか。私は釣りをしないので、あまり正確ではないかもしれないが、おそらく釣りはこんな感じなのではないか、と思ったりする。釣り竿の代わりに、フリマのグッズを置く。それは、餌のようなものだ。目の前には、魚ならぬフリマの掘り出し物を探して泳いでいる人達がいる。我らが仕掛けた餌を食べようとする人もいれば、ほとんど反応しない人もいる。たまに引っかかりそうになると、釣り竿を引く代わりに、セールストークでこちらの方に引っ張ろうとする。その先は、魚とは違って交渉力のあるお客さんは、もっと安くしろ、だの何かを付け足せ、などの交渉をしてくる。途中でどっちが餌食になっているのかも分からなくなっているが、その交渉自体も楽しんでいる自分がいる。そして、その客がいなくなった後は、また餌に食い付いてくる人がいるのをひたすら待っている。そうか、フリマの楽しみはここにあるんだな、ということに気づく。そののんびりした時間、だらだらと過ぎていく時間を楽しむのは、釣りをしない私にはとても贅沢で楽しく感じられるのだ。
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